ぬれに関する研究 (第1報)

  • 荻野 圭三
    東京理科大学理工学部工業化学科 東京理科大学総合研究所 界面科学研究所
  • 阿部 正彦
    東京理科大学理工学部工業化学科 東京理科大学総合研究所 界面科学研究所
  • 坂田 浩
    東京理科大学理工学部工業化学科

書誌事項

タイトル別名
  • Study of Wetting (I)
  • ぬれに関する研究-1-非イオン性界面活性剤水溶液上の油滴の接触角
  • ヌレ ニ カンスル ケンキュウ 1 ヒ イオンセイ カイメン カッセイザイ ス
  • 非イオン性界面活性剤水溶液上の油滴の接触角
  • The Contact Angle of an Oil Droplet on Aqueous Solution of Nonionic Surfactant

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抄録

水面上における各種油性物質のぬれにおよぼす, 非イオン性界面活性剤であるポリオキシエチレンヘキサデシルエーテルの, 濃度およびニチレンオキシド鎖長の影響を検討した。<BR>無極性物質であるドデカンは, 水溶液中の非イオン性界面活性剤の, 有無および濃度にかかわらず拡張した。一方, 極性油性物質であるオレイン酸, オレイルアルコールおよびコーン油は, 蒸留水および非イオン性界面活性剤水溶液上でレンズ状の油滴となり, 界面活性剤濃度が濃くなるほど, より下に凸となった。さらに, 水面上のオレイン酸滴の挙動は, ニチレンオキシド鎖長にも依存し, 特にエチレンオキシド鎖長が20の場合, 他の場合と異なる挙動を示した。これらは, 気/液界面における非イオン性界面活性剤分子および油性物質分子の吸着状態が, 界面活性剤の濃度およびHLBによって変化するためと思われる。

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