アミノアルキド樹脂塗料の層間付着性

書誌事項

タイトル別名
  • Intercoat Adhesion of Amino-Alkyd Resin Paint
  • アミノアルキド ジュシ トリョウ ノ ソウカン フチャクセイ

この論文をさがす

説明

アミノアルキド樹脂塗料の重ね塗り系において, 上塗りまでの放置時間 (塗り間隔) が短いほど層間はく離が起きやすい。このような現象の原因と対策について知見を得る目的で実験を行った。数種のエナメルを用い, それら塗膜の層間付着性に及ぼす塗り間隔および下塗り塗膜の紫外線照射 (UV) 処理の影響を調べた。また, 層間付着性の要因を解明するため, 下塗り塗膜の経時変化を接触角・IR (ATR) 分析・ESCAにより追跡した。結果をまとめると次のようである。<BR>(1) アミノアルキド樹脂塗料の2層塗装系では, 一般に, その塗り間隔の増大に伴い層間付着性は向上する。この付着性向上の一要因として, 空気による塗膜の表面酸化が推定できた。<BR>(2) 層間付着性は300nm以下の短波長域のUV照射により著しく向上した。また, 照射時間にも適切な範囲が存在した。<BR>(3) UV処理は塗膜表面を酸化し, COOH, OH, C=0, ヒドロペルオキシドなどの基を導入する!これら極性基濃度の増大に伴い塗膜のぬれ性と層間付着性が向上した。

収録刊行物

参考文献 (3)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ