フルオロシリコーンの添加による樹脂表面の改質

  • 小林 秀樹
    東レ・ダウコーニング・シリコーン (株) 研究開発本部

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タイトル別名
  • Surface Modification of Resins with Fluorosilicone Additives
  • フルオロ シリコーン ノ テンカ ニヨル ジュシ ヒョウメン ノ カイシツ

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抄録

低表面張力を示す3, 3, 4, 4, 5, 5, 6, 6, 6-ノナフルオロヘキシルトリメトキシシラン (FTAS) および対応するフルオロシリコーンレジン (FSOR) を少量有機樹脂へ添加し, 樹脂の表面改質を検討した。有機樹脂としてはアクリルポリオール (PAR) とメチルシリコーン樹脂 (PSO) を用いた。溶液をガラス板へ塗布し乾燥後, 水とヨウ化メチレンの接触角を測定し, Owens-Wendt式から固体表面張力を算出した。FSORの場合は, PARとPSO樹脂の相方に対して数%の添加により, 顕著な有機樹脂の固体表面張力の低下が認められたが, FTASの場合は添加効果はわずかであった。得られたFSOR添加系の固体表面張力は, PARの場合が24mN/mとなり, PSOの場合が15mN/mとなった。

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参考文献 (42)*注記

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