ハイソリッド型塗料用アクリル・メラミン樹脂硬化塗膜の物性 (第III報)

書誌事項

タイトル別名
  • Physical Properties of Melamine Resin Cured Acrylic High Solids Coating Films (III)
  • ハイソリッド型塗料用アクリル・メラミン樹脂硬化塗膜の物性-3-樹脂官能基量と分子量の影響
  • ハイソリッドガタ トリョウヨウ アクリル メラミン ジュシ コウカ トマク ノ
  • 樹脂官能基量と分子量の影響
  • Influences of functional group contents and molecular weight of oligomers

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抄録

計算上の Tg が一定で, 水酸基価 (OHV) と分子量が一連に異なるアクリルオリゴマーを, ヘキサメトキシメチル化メラミン (HMMM) とスルホン酸触媒を用い, アクリルオリゴマーのOH基 /HMMMのOCH3基=1.0 (モル比) の混合比で硬化させた。これらのクリヤー塗膜の動的粘弾性と引張特性を測定した。<BR>硬化塗膜のTg, 架橋密度およびtanδをアクリルオリゴマーのOHVと, 分子量またはQEの関数として解析した結果, これらの物性に対してきわめて高い相関係数の回帰式が得られた。ここでQEは, アクリルオリゴマ-分子中の, 架橋網目に組み込まれない自由末端基分率である。ヤング率, 抗張力および破断伸びについても, 架橋密度とアクリルオリゴマ-の分子量あるいはQEを用いて解析し, それぞれの物性に対してかなり高い相関係数の回帰式が得られた。<BR>これらの結果から, 動的粘弾性と引張特性は架橋密度と分子量の効果を明瞭に反映し, アクリルオリゴマーのOHVと分子量あるいはQEが既知であれば, これらの物性を予測できることがわかった。また, 分子量の代わりにQE値を用いることにより高い相関係数の回帰式を得た。

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参考文献 (1)*注記

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