アルキル鎖長の異なる二鎖型力チオン界面活性剤ベシクルによる芳香族化合物の可溶化

  • 貝瀬 千尋
    東京理科大学理工学部工業化学科 (株) シュウウエムラ化粧品
  • 酒井 秀樹
    東京理科大学理工学部工業化学科 東京理科大学界面科学研究所
  • 近藤 行成
    東京理科大学界面科学研究所 東京理科大学工学部工業化学科
  • 好野 則夫
    東京理科大学界面科学研究所 東京理科大学工学部工業化学科
  • 阿部 正彦
    東京理科大学理工学部工業化学科 東京理科大学界面科学研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Solubilization of Aromatic Compounds by Vesicles Prepared with Double-Chained Cationic Surfactants
  • アルキル鎖長の異なる二鎖型カチオン界面活性剤ベシクルによる芳香族化合物の可溶化
  • アルキルサチョウ ノ コトナル 2サガタ カチオン カイメン カッセイザイ ベ

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抄録

アルキル鎖長の異なる二鎖型カチオン界面活性剤 (ジドデシルジメチルアンモニウムプロミド;DDAB, ジテトラデシルジメチルアンモニウムプロミド;DTDAB, ジヘキサデシルジメチルアンモニウムプロミド;DHDAB) ベシクルによる芳香族化合物の可溶化を, 平衡透析法, 蛍光プローブ法, 動的光散乱法により検討した。その結果, 調製したべシクルの粒子径はアルキル鎖長の増加に伴い増大した。また, 親水基を有する油性物質である3-フェニルプロピオン酸 (HCA) の可溶化平衡定数 (K) は, 界面活性剤のアルキル鎖長の増加に伴い著しく増加し, ベシクル内における界面活性剤分子と油性物質分子との相互作用は界面活性剤のアルキル鎖長の増加に伴い増加することが分かった。しかし, 疎水性の強い油性物質であるエチルベンゼン (EB) を用いた場合には, そのK値に大きな増加は認められなかった。さらに, DDABベシクルの静置安定性は優れているが, DTDAB, DHDABベシクルの静置安定性は悪いことが分かった。

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参考文献 (20)*注記

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