二水化蓚酸カルシウム結晶にたいするカルシウムキレート剤および酸性ムコ多糖類の効果

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タイトル別名
  • EFFECTS OF CALCIUM CHELATING AGENTS AND ACID MUCOPOLYSACCHARIDES ON THE GROWTH OF CALCIUM OXALATE DIHYDRATE CRYSTALS
  • ニスイカ シュウサン カルシウム ケッショウ ニ タイスル カルシウム キレー

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説明

人工液中で二水化蓚酸カルシウム結晶を作製し, 一水化物への transformation を無視できる条件(6℃, 24時間 incubation) でカルシウムキレート剤, 酸性ムコ多糖類, ピロ燐酸, 塩化マグネシウム, 正常人尿の結晶発生, 成長に対する効果を検討した. 結晶粒子の大きさと数は Particle Size Distribution Analizer で分析した. 検討した薬物の中では chondroitin sulfate B, heparan sulfate に著明な抑制効果が認められた. カルシウムキレート剤も抑制効果を示したがピロ燐酸には促進効果をみた. 以上の結果から尿中二水化蓚酸カルシウム結晶の発生や成長にも酸性ムコ多糖類, 特に chondroitin sulfate B, heparan sulfate が inhibitor として作用していると考えられるが, 極く少量の正常尿 (1%) にも明らかな抑制効果をみたことから, さらに強力な抑制物質が存在する可能性があると思われた.

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