尿道下裂に対する一期的及び二期的尿道形成術の比較検討

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  • COMPARISON OF ONE STAGE AND TWO STAGE URETHROPLASTY FOR HYPOSPADIAS

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説明

1975年1月より1985年12月までの11年間に当教室で施行された尿道形成術は130症例で, その内訳は一期的尿道形成術92例, 二期的尿道形成術38例であった.<br>両者の比較として, a) 手術時間は一期的手術及び二期的手術とも'平均約4時間で差がなかったが, proximal type では一期的手術の際, 約30分間長く要した. 麻酔合計時間は一期的手術で短かかった.<br>b) 全入院日数は一期的手術で26日間, 二期的手術では46日間と, 手術から退院までの日数とあわせ, 一期的手術により患者の負担の軽減がはかられていた. c) 合併症は, 両術式を通じ瘻孔形成が最多であり, 次いで尿道口後退と続くが, 二期的手術でよりその治療に困難を極めた. d) 初回手術での成功率は, 両者とも全体の7割であった.<br>以上の結果より, 一期的形成術の方が二期的形成術よりすぐれていると考えられた.

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