顕微鏡使用による精管再吻合術

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  • MICROSURGICAL VASOVASOSTOMY

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7例の精管切断術後の患者に対して顕微鏡下に精管再吻合術を施行した. 手術法は9~0モノフィラメントナイロン系で8~12針, 全層を縫合する一層縫合である. 患者の年齢は25歳~49歳, 平均41歳であり, 精管切断より手術までの期間は4ヵ月より19年, 平均9年であった. 手術を希望した理由は妻の病気改善, 経済状態の改善がそれぞれ1例で, これ以外はすべて再婚であった. 手術後1ヵ月しか経過していない1例を除いた6例中6例 (100%) の妻に妊娠の成立をみとめた. これより, 一層縫合法は, 現在多く行われている二層縫合に比して優るとも劣らない良い方法と考えられた. 手術後, 妊娠成立までの期間は2ヵ月より1年1ヵ月, 平均6ヵ月であった. 精管切断術より精管再吻合術までの期間と精管再吻合術より妊娠成立までの期間との間には相関がなかった. 精管切断術後2年および6年経過していた2例に行なった睾丸生検で score count はそれぞれ6.7および6.6と低下を示した.

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