PCR-Luminex法を用いた,HLA-A,HLA-BおよびHLA-DRB1

DOI Web Site 参考文献1件 オープンアクセス
  • 吉川 枝里
    東海大学医学部分子生命科学遺伝情報部門
  • 宮原 詞子
    東海大学医学部分子生命科学遺伝情報部門
  • 成瀬 妙子
    東海大学医学部分子生命科学遺伝情報部門
  • 島田 和典
    株式会社ゲノムサイエンス研究所研究開発部
  • 東 史啓
    株式会社ゲノムサイエンス研究所研究開発部
  • 原 啓高
    株式会社ゲノムサイエンス研究所研究開発部
  • 猪子 英俊
    東海大学医学部分子生命科学遺伝情報部門

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of the PCR-Luminex method for four-digital level genotyping of the HLA-A, HLA-B and HLA-DRB1 genes in the Japanese population.

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説明

<p>蛍光ビーズを用いたLuminex法は, 簡便, 正確かつ短時間で多検体処理が可能(high-throughput)な新しい遺伝子多型判別法である. このLuminex法を用いて, HLA-A, HLA-BおよびHLA-DRB1遺伝子に関して, 日本人を対象とする4桁DNAタイピングを検討した. HLA-Aで33種類, HLA-Bで46種類, HLA-DRB1で44種類のプローブを1ウェルに混合し, 日本人集団で遺伝子頻度が0. 1%以上みられる対立遺伝子(allele)が4桁レベルで判別可能な方法を構築した. 遺伝子型が既知の138検体で検討した結果, HLA-AとHLA-Bで各々1検体, 増幅不良による判定不能があったもの以外は4桁の判定が可能であった. 本法は, HLA-AとHLA-Bについて1ウェル, HLA-DRB1について1ウェルの, 計2ウェルでタイピングが可能な, 迅速な方法であり, 計47検体について約5時間でHLA-A, -Bおよび-DRB1遺伝子の4桁レベルのタイピングが1名の検査員で行える. 特に, 大量検体を短時間で行うHLA検査方法として有用であると考えられる.</p>

収録刊行物

参考文献 (1)*注記

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