Surgical treatment of patent ductus arteriosus with severe pulmonary hypertension and bidirectinal shunt in adults

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  • 症例 逆短絡を伴った高齢者動脈管開存症の外科治療
  • 術後長期の経過観察を行った2例を中心として

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術後12年,7年の経過観察をし得た比較的高齢者の動脈管開存症(PDA)の2例をもとに,肺動脈圧の変動を中心にして,逆短絡を伴った肺高血圧症を合併した本症の外科治療および術後経過について報告した.2例に共通した所見として,術前100%酸素負荷試験には反応しなかったが,POB負荷試験には反応した.またCTRは82%,72%と心拡大があり,いずれも右側へ凸の側轡症が認められた.手術は体外循環を用いて直視下に経肺動脈的と経大動脈的にPDAを閉鎖した.切除肺の病理組織学的所見ではHE分類でI度とIII度の変化がみられた.III度の病変のみられた例では術後8年目でも肺動脈圧は正常化していないが,1度の変化に止まっていた例では術後1年で正常化した.POB負荷試験に反応する程度の肺高血圧症を伴った例における術後の肺動脈圧の変動は,術後早期にはいまだ不安定で高値であるが,術後1年で安定し,以後はあまり変化しない経過を示した.しかし2例とも術後のquality of lifeは著明に改善されていることから,十分な検討のもとに手術適応を決定すべきであると考えられる.

Journal

  • Shinzo

    Shinzo 20 (9), 1084-1090, 1988

    Japan Heart Foundation

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282680463502336
  • NII Article ID
    130004412098
  • DOI
    10.11281/shinzo1969.20.9_1084
  • ISSN
    05864488
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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