研究会 HANPフォーラム2000 テーマ : Neurohumoral Factor ―基礎から臨床へ― 急性心不全の新たな治療戦略とhANP
書誌事項
- タイトル別名
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- New treatment strategy of severe heart failure and hANP
- 成長ホルモンと両心室ペーシング
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説明
慢性心不全の急性増悪期に対するカルペリチド(hANP)の利尿効果および血行動態改善効果について,前投薬の有無による検討を行った.フロセミドあるいはカテコールアミンの前投与により,カルペリチドの利尿効果,心係数(CI)の増加率,肺動脈楔入圧(PCWP)の低下率は増大したが,重症例では,PCWPの低下率が不十分な症例もみられた.<BR>重症の慢性心不全症例で従来の治療によって奏効を得なかった症例に対し,成長ホルモン投与,両心室ペーシングによる治療を行った.成長ホルモン投与は,拡張型心筋症4例を対象に急性投与,慢性投与について評価した.急性投与では心係数の上昇,全末梢血管抵抗,肺血管抵抗の低下が認められ,慢性投与では駆出分画の改善,血中ANP,BNP濃度の改善が認められた.また,難治性の心室内伝導障害を伴う重症の拡張型心筋症に対し両室ペーシングを施行した結果,QRS幅の短縮,左室dp/dt,拡張末期圧の減少など,心室内伝導障害の改善が得られた.
収録刊行物
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- 心臓
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心臓 33 (1), 55-59, 2001
Japan Heart Foundation
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680463775104
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- NII論文ID
- 130004414616
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- ISSN
- 05864488
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可