第13回臨床不整脈研究会 Dead end pathwayの存在を示唆する電位がHis束電位記録領域で記録された房室(HV)ブロックの1例

書誌事項

タイトル別名
  • Dead end pathway potential near the atrioventricular node of human heart

説明

症例は79歳男性. 2:1房室ブロック精査のため心臓電気生理検査を施行した.電極長2mm10極カテーテルを用いHis束電位記録領域をマッピングした.ブロック部位はHV間であった.しかしながら,His束電位記録領域遠位側で記録されたsharpなfrist potentialから25msec遅れてHi束電位記録領域近位側においてdullなsecond potentialが検出された.心房(A)プログラム刺激でAfifirst potential間,A-second potentia1間ともに減衰伝導を示し,ATP静脈内投与により両者とも伝導時間は延長した.しかしながら,procainamide静脈内投与ではHis東電位記録領域の前述した2つの電位に明らかな変化を認めなかった. His束電位記録領域近位側においてHis束電位より遅れて記録されたATP感受性電位は, deadendpathway由来の電位と考えられた.

収録刊行物

  • 心臓

    心臓 33 (Supplement5), 24-31, 2001

    Japan Heart Foundation

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680464761728
  • NII論文ID
    130004414825
  • DOI
    10.11281/shinzo1969.33.supplement5_24
  • ISSN
    05864488
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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