症例 二枝ブロックより三枝ブロックに進行したと思われる原発性心アミロイドーシスの1剖検例

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タイトル別名
  • An autopsied case of a primary cardiac amyloidosis which seems to have progressed to trifascicular blocks from bifasicular blocks on E. C. G. findings.

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説明

心アミロイドーシスはまれな疾患とされているが,われわれはこれを特発性心筋症[うっ血型]と診断したが,剖検で原発性心アミロイドーシスであることを確認した.<BR>73歳,男子で両下肢の浮腫を訴え受診した.胸都X線で心拡大,心電図では完全右脚ブロックおよび左脚前枝ブロックと思われる強度の左軸偏位,すなわち二枝ブロックの所見を認め,ついに三枝ブロックとなり,経静脈ペーシングを開始したが死亡した.<BR>剖検では,心重量730g心房の表1亘には灰白黄紅色調の粟粒大結節を多数認め,組織学的には,His束をはじめ心筋闘質にアミロイドが著明に沈着し,心筋線維は圧迫され,核も萎縮していた.

収録刊行物

  • 心臓

    心臓 8 (13), 1290-1296, 1976

    Japan Heart Foundation

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