研究 虚血式色素濃度較正法を用いたイヤーピース色素希釈法による心拍出量の測定

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タイトル別名
  • Cardiac output measurement by earpiece dyedilution curve with bloodless dye calibration technique

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説明

虚血式色素濃度較正法をそなえたイヤーピース型デンシトメーター(日本光電デルタツクMLC-4100)による心拍出量測定法を検討した.40例におけるイヤーピース法による心拍出量測定の再現性はきわめてよい結果を示し(r=0. 97,y=0. 97x+0.19), それぞれの2回測定値の差の2回測定平均値に対する百分率の標準偏差は8.9%で,キューベット法の成績に匹敵した(n=40,r=O.98,y=1.04x-0.13,標準偏差8,1%).心疾患25例,52回のキューベット法との安静時同時測定検査では,心拍出量1.8~9.8l/minにおいて両方法の測定値に非常によい一致がみられた.(r=0.91,y=0. 96x+0.34).5例で背臥位エルゴメーター運動負荷を行い,キューベヅト法と同時測定し,安静時と同様のよい一致がみられた.以上から,虚血式色素濃度較正によるイヤーピース色素希釈法はキューベット法と同程度に信頼度が高く.簡便性の故にも臨床的にきわめて有用であると結論された.

収録刊行物

  • 心臓

    心臓 9 (1), 3-8, 1977

    Japan Heart Foundation

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