研究 大動脈弁上狭窄症の心血管造影

DOI
  • 半谷 静雄
    東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所外科
  • 今村 栄三郎
    東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所外科
  • 龍野 勝彦
    東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所外科
  • 森川 哲夫
    東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所外科
  • 高尾 篤良
    東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所外科
  • 今野 草二
    東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所外科

書誌事項

タイトル別名
  • Angiographic analysis of supravalvular aortic stenosis. With special reference to its diagnosis by VA index.
  • その診断(計測)および分類について

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説明

SAS 16例のアソギオ所見に検討を加え,VA index(心血管造影正面および側面像において,上行大動脈の最小横径をValsalva洞の最大横径で割った値)がSAS,特に低形成型SAS(大動脈異形成症)のひとつの客観的な診断基準になりうると考えた.<BR>Neufeldの分類による低形成型および砂時計型の狭窄を示す症例はさらに次に示す,a),b)2つの型に分類出来た.<BR>I.低形成型<BR>a)Valsalva洞直上より上行大動脈全体が均等に低形成のもの.<BR>b)Valsalva洞より上行大動脈にかけて低形成で,しかもValsalva洞より数cmに渡るnarrowsegmentを有するもの.<BR>II砂時計型<BR>a)砂時計型狭窄の部位が数mmに亘り,最も狭い部位がVal副va洞上縁よりも上方にあるもの.<BR>b)Valsalva洞直上部に最も狭い部位があり.これより末梢の上行大動脈は次第に拡張を示すもの,このうちIIbの型には大動脈弁の異常を伴う症例が多く認められた.

収録刊行物

  • 心臓

    心臓 6 (13), 1803-1811, 1974

    Japan Heart Foundation

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