総説 指示薬希釈法による心拍出量測定の問題点
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- 香取 瞭
- 近畿大学医学部第1内科
書誌事項
- タイトル別名
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- Accuracies and errors in measuring cardiac output by indicator-dilution method
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説明
指示薬希釈法による心拍出量測定に関する聞題点について,色素希釈法と熱希釈法を中心に解説し,その2,3の対策を述べた.まず指示薬希釈法の前提条件を述べ,それが生体においてどれだけ正しく適応されうるかを考察した.色素ICGについて最近問題とされる光学的安定性について概説した.また色素希釈法における技術的誤差因子を取り上げその対策を述べると共に,私共が最近行っているイヤーピース法における濃度較正法(二色虚血法)の原理とそれによる実測値,再現性,キューベット法との比較を述べ,本方式を用いたイヤーピース法色素希釈法は心拍出量測定として,臨床的に簡便かつ極めて信頼できる方法であることを示した.最後に熱希釈法の問題点,特に操作中におけるnegative heatの損失について述べた.
収録刊行物
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- 心臓
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心臓 8 (9), 897-904, 1976
Japan Heart Foundation
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680467273472
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- NII論文ID
- 130004417015
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- ISSN
- 05864488
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可