臨床 開心術後急性期の左室機能の研究
書誌事項
- タイトル別名
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- Studies of intraoperative left ventricular function curve and early postoperative left ventricular perfomance in open heart surgery
- 左室機能曲線を中心に
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抄録
術中心内操作終了直後左房圧をモニターしながら適正バランスをとる際,短時間で前負荷が大きく変動することに着目し,21例に左室機能曲線を測定した.左房圧をZ5m塒Hg以上に上昇させても左室1回仕事量20・m以下にとどまった左竈機能不良群4例中3例に術後低心拍出量症候群(LOS)の発生をみた.一方それ以外の領域にあった17例ではLOSの発生は1例しかなく,術直後左室機能曲線は術後心機能の経過の早期予測に有用であった.第2病日までの経過では先天性中隔欠損症および大動脈弁疾患群20例ではLOSの発生はなかったが,僧帽弁疾患の関与した37例中5例(13.5%)にLOS発生をみた.また僧帽弁疾患群は大動脈弁疾患群に比較し心拍出量,肺動脈喫入圧,衆梢血管抵抗,酸素消費量の面で不良であった.<BR>術後vasospasmusの高まった症例に対する血管拡張剤の没与は末梢循環のみならず心機能の面でも効果的であった.
収録刊行物
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- 心臓
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心臓 9 (7), 608-615, 1977
Japan Heart Foundation
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680467652224
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- NII論文ID
- 130004417099
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- ISSN
- 05864488
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可