Examination of cardio-pulmonary arrest associated with vasospastic angina pectoris

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  • 第19回 心臓性急死研究会 冠攣縮性狭心症における心肺停止例の検討

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目的:突然死の原因疾患として冠攣縮性狭心症(VSA)が報告されており,その治療法として植込み型除細動器(ICD)を選択した報告も散見される.しかしわれわれは心肺停止の原因としてVSAが考えられた症例に対し,薬物療法のみで経過をみた症例を経験したので報告する.<BR>症例および経過:対象は心肺停止を認めた4症例(男性3例,平均年齢46.5±10.0歳).<BR>(1)正常冠動脈(2)基礎心疾患が無い,(3)心臓電気生理学的検査(EPS)にて洞機能および房室伝導正常であること,(4)心室性不整脈が誘発されないこと,(5)サンリズム負荷陰牲,(6)加算平均心電図陰性を確認.その後アセチルコリン(Ach)負荷にて冠攣縮(右冠動脈1例,左冠動脈3例)誘発を確認.以上より心肺停止の原因はVSAと考え,薬物療法を開始.再度Ach負荷施行し,冠攣縮誘発されないことを確認して退院とした.外来における平均815±993日(231-2296日)の経過観察の結果,全例において胸痛,失神などの症状や心肺停止を認めていない.<BR>結語:われわれが経験したVSAに伴う心肺停止症例は薬物療法のみで,現在まで経過良好である.しかしICD必要性の有無についてはさらに検討が必要であると考える.

Journal

  • Shinzo

    Shinzo 39 (Supplement3), 26-31, 2007

    Japan Heart Foundation

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