HEART's Original [症例] 川崎病に起因すると考えられた巨大冠動脈瘤に伴う右冠動脈完全閉塞による若年者狭心症の1例
書誌事項
- タイトル別名
-
- A case of juvenile angina pectoris associated with obstruction of giant right coronary artery aneurysm probably due to Kawasaki disease
- 公開日
- 2006
- DOI
-
- 10.11281/shinzo1969.38.5_486
- 公開者
- Japan Heart Foundation
この論文をさがす
説明
症例は17歳,男性,生来健康であったが,2004年2月13日午前7時頃入浴中に突然前胸部痛が出現.その後若干の症状改善を認めるも,午前9時頃症状増悪し他院救急受診.受診時心電図上II,III,aVFにて有意なST低下を認め,ニ卜ログリセリン1錠舌下投与にて症状および心電図所見の改善を認めていた.若年発症の狭心症として入院加療され,ヘパリンおよび亜硝酸薬の点滴静注にて胸部症状は消失し,アスピリン・ニコランジルの内服が開始となり,2月15日退院となった.以後胸部症状は消失していたが,狭心症に関する検索は施行されておらず,当院に精査目的にて紹介となった.当初喫煙以外明らかな危険因子も存在せず,冠攣縮性狭心症も想定して冠動脈造影を施行したところ,右冠動脈#1にて完全閉塞を認め,左冠動脈より良好な側副血行を認めた.さらに,冠動脈閉塞の成因を検討するためマルチスライスCTを施行したところ,右冠動脈閉塞部に径14mmの石灰化を伴う冠動脈瘤を認めた.13歳時に高熱を伴う頸部リンパ節炎にて入院既往があり,この際に眼球結膜の充血所見および手爪部からの落屑所見を認めていたことより川崎病の可能性が考えられた.<BR>今回比較的高年齢で発症したと考えられる川崎病で,後遺症としての巨大冠動脈瘤に伴い右冠動脈完全閉塞を来し,その同定にマルチスライスCTが有用であった若年狭心症の1例を経験したので報告する.
収録刊行物
-
- 心臓
-
心臓 38 (5), 486-492, 2006
Japan Heart Foundation
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680469222656
-
- NII論文ID
- 130004415662
-
- ISSN
- 05864488
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可