Amikacinの筋弛緩作用について

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タイトル別名
  • The neuromuscular blocking property of amikacin
  • Amikacin ノ キン シカン サヨウ ニ ツイテ

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抄録

アミノ配糖体系抗生物質の副作用として, 第VIII神経障害, 腎障害, アレルギー性反応などのほかに, 神経・筋接合部に対するブロック作用があり, この作用はアミノ配糖体系のほか, ポリペプチド系, テトラサイクリン系抗生物質およびLincomycin, Clindamycinなどにもみとめられている。手術中に用いられたこれらの抗生物質によつて, 麻酔薬, 非脱分極性筋弛緩薬の作用が増強され, 時として術後の遷延性呼吸抑制をきたすことが報告されている1)。<BR>われわれは, これまで各種の抗生物質の筋弛緩作用を検討してきたが2,3), 今回アミノ配糖体系抗生物質であるAmikacin sulfate (以下AMK)(Fig.1) について, その筋弛緩作用, 筋弛緩薬との相互作用およびEdrophonium, カルシウムの影響を臨床例について検討したので報告する。

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被引用文献 (1)*注記

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