慢性尿路感染症に対するCarfecillinの使用経験

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タイトル別名
  • CLINICAL STUDY OF CARFECILLIN IN CHRONIC URINARY TRACT INFECTION
  • マンセイ ニョウロ カンセンショウ ニ タイスル Carfecillin ノ

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抄録

Carfecillinは, 半合成ペニシリンCarbenicillinの経口用製剤として新らしく開発されたものである。今回, 慢性尿路感染症に本薬剤を使用する機会を得たので, その臨床成績を報告する。<BR>Carfecillinは, Fig. 1のような構造式をもち, 分子式はC28H21N2O6SNa, 白色粉末, 分子量は476.5, 水溶性で, 経口投与によつて腸管から吸収され, 速やかに加水分解を受け, Carbenicillinとして血中および尿中に出現する。今回使用した錠剤は, 1錠中Carfecillin 500mg (Carbenicillinとして397mg) を含有する。<BR>今回は慢性尿路感染症を次の2群に分けて使用した (Fig. 2)。A群とは, PseudomonasまたはProteusによる感染症症例, B群とは, 複雑性尿路感染症に対して, あらかじめCarbenicillin静注をおこない症状改善または原因菌の改善をみとめた症例である。<BR>以下,A群B群に分けて, 別々にその治療成績を報告する。

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