呼吸器感染症 (内科系) におけるBroadcillin ‘Banyu’ の静脈内投与法による臨床使用成績

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タイトル別名
  • Clinical results with Broadcillin ‘Banyu’ intravenous administration, in respiratory infections
  • 呼吸器感染症(内科系)におけるBroadcillin′Banyu′の静脈内投与法による臨床使用成績
  • コキュウキ カンセンショウ ナイカケイ ニ オケル Broadcillin B

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抄録

化学療法, 特に抗生物質療法の原則は, 起因菌を正確に検出し, その感受性によつて使用する抗生物質を決定することである。しかし, 実際には, 菌検出から感受性テストの結果の判明するまで, かなりの日時を要する。また, 病原菌の検出されない例も, 相当あるようである。特に, 呼吸器感染症では, 単一の真の起因菌を決定することは, 困難であり, 非病原性菌 (常在菌) と混入して検出されることが多いと考えられる。いずれにしても, 臨床診断によつて抗生物質を使用することとなる。このばあい, 広範囲適応の抗生物質を単独, または併用投与することが多く, 併用療法のばあいは, グラム陰性, 陽性 (特に耐性ブドウ球菌) との混合感染を考えて治療することが有用である。この点, Broadcillin ‘Banyu’(OxacillinとAmpicillinとの合剤) は, 便利な抗生物質で, すでに多くの報告がなされ, 広く使用されているようである。しかし, これらのほとんどが筋注例である。我々は, 今回, 内科系感染症, 特に呼吸器感染症10例に, Broadcillin ‘Banyu’を経静脈内投与法で使用し, その臨床成績を得たので報告する。

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