血液疾患の感染症に対する硫酸アミカシンの静脈内投与の経験

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タイトル別名
  • Intravenous administration of amikacin sulfate for the infections complicated with hematologic disorders
  • ケツエキ シッカン ノ カンセンショウ ニ タイスル リュウサン アミカシン

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抄録

硫酸アミカシン (以下AMK) は, カナマイシンAの誘導体で, ゲンタマイシン, トブラマイシンなどの他のアミノグリコシド系抗生物質との交叉耐性がほとんどないユニークな抗生物質である1)。すでに本邦においても臨床に使用されているが, ほとんどが筋肉内投与であり, 静脈内投与はほとんどなされていない2)。<BR>急性白血病, 再生不良性貧血などの患者においては, 出血傾向や注射部位の膿瘍形成等のため, 筋肉内投与はむしろ禁忌となることさえあり3), 一般的には, 静脈内投与が望ましいと考えられている。<BR>最近, AMKを血液疾患患者に経静脈的に投与し, その効果および副作用について検討したので報告する。

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