尿路感染症分離菌に対 する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較 (第23報 2001年)

書誌事項

タイトル別名
  • COMPARATIVE STUDIES ON ACTIVITIES OF ANTIMICROBIAL AGENTS AGAINST CAUSATIVE ORGANISMS ISOLATED FROM PATIENTS WITH URINARY TRACT INFECTIONS (2001)
  • III. SECULAR CHANGES IN SUSCEPTIBILITY
  • その3. 感受性の推移

抄録

2001年9月から12月までの問に全国10施設において, 尿路感染症と診断された患者から分離された菌株(Staphylococcus aureus, Enterococcus faecalis, Escherichia coli, Klebsiella spp., Pseudomonas aeruginosa) を供試し, それらの各種抗菌薬に対する感受性を測定し, 1992~2000年と2001年の感受性を比較した。比較は菌種を単純性尿路感染症と複雑性尿路感染症 (カテーテル非留置とカテーテル留置を含む) に分類して行った。<BR>S. aureusの薬剤感受性は, 2000年度までの成績と変わりなく, Vancomycin (VCM) に対する感受性が最も良好で, MICは1μg/mL以下であった。E. faecalisはAmpicillinとImipenemに対して良好な感受性を示し, MIC90は1~4μg/mLであった。また, VCMに対しても良好な感受性 (MIC90: 2μg/mL) を示した。E. coliはペニシリン系薬剤以外の薬剤に対して良好な感受性を示した。セフェム系薬剤ではCefbtiam (CTM) のMIC90が0.25~0.5μg/mL, 様にCefbzopran (CZOP) では≤0.125μg/mLと良好で耐性化は認められていなかった。前年度報告された複雑性尿路感染症におけるキノロン系薬剤に対する感受性の低下が, 今年度も認められた。Ktebsiella spp.の感受性は, いずれの薬剤に対しても大きな変化は認められず, ペニシリン系薬剤を除き, 全般的に良好であった。セフェム系薬剤ではFlomoxef, Cefpirome, Cefixime, ならびにCZOPが良好で, 両感染症におけるそのMIC90は≤0.125μg/mLであった。P. aeruginosaの薬剤感受性は全般的に低かったが, キノロン系およびカルバペネム系薬剤に対しては, 感受性 (MIC:≤0.125~2μg/mL) を示す株が比較的多く検出された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680470059392
  • NII論文ID
    130004395992
  • DOI
    10.11553/antibiotics1968b.56.584
  • COI
    1:STN:280:DC%2BD2c7hvVeltQ%3D%3D
  • ISSN
    21865477
    03682781
  • PubMed
    15007874
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • PubMed
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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