尿路感染症分離菌に対する経口ならびに注射用抗菌薬の抗菌力比較 (第24報2002年)

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書誌事項

タイトル別名
  • COMPARATIVE STUDIES ON ACTIVITIES OF ANTIMICROBIAL AGENTS AGAINST CAUSATIVE ORGANISMS ISOLATED FROM PATIENTS WITH URINARY TRACT INFECTIONS (2002)
  • III. SECULAR CHANGES IN SUSCEPTIBILITY
  • その3.感受性の推移

抄録

2002年8月から2003年7月までの間に全国13施設において, 尿路感染症と診断された患者から分離された菌株 (Stophylococcus aureus, Enterococous faecalis, Escherichia coli, Klebsiella spp., Pseudomonas aeruginosa) を供試し, 各種抗菌薬に対する感受性を測定した. 菌株を単純性尿路感染症由来と複雑性尿路感染症由来 (カテーテル非留置とカテーテル留置を含む) の2群に分類し, 1993-2001年の感受性と比較した.<BR>Smreusの薬剤感受性は, 2001年度までの成績と同等でVancomycin (VCM) が最も強い感受性を示した。E.faecalisの薬剤感受性も2001年度までの成績とほぼ同等であった. E.coliの薬剤感受性は, ペニシリン系薬剤を除き, 全般的に良好で, 2001年度までの成績とほぼ同等であった. セフェム系薬剤で最も良好な感受性を示したのはCefozopran (CZOP>およびCefbirome (CPR) であった (MIC90:≤0.125μg/mL). Cefotiam (CTM) は10年前と感受性の低下はみられず, MIC90は≤1μg/mLと良好であった. カルバペネム系薬剤およびCanmonam (CRMN) に対する感受性もCZOP同様に良好であったが, キノロン系薬剤に対する複雑性尿路感染症群の感受性は, 2000年度以降低下しており, 耐性株の出現が示唆された. Klebsiella spp.の薬剤感受性は, 2001年度までの成績とほぼ同等であった.セフェム系薬剤ではCefmenoxime (CMX), CPR, Cefixime (CFIX), Flomoxef (FMOX), およびCZOPが良好で, そのMIC90は≤0.125μg/mLであった. Paeruginosaの薬剤感受性は全般的に低かった. セフェム系薬剤では, MICが≥256μg/mLの高度耐性株が散見されたが, CZOPおよびCeftazidime (CAZ) の複雑性尿路感染症群では, 感受性を示す株 (MIC:≤2μg/mL) が, それぞれ26.8% (15/56) および39.3% (22/56) 認められた. その他の薬剤に対する感受性は, 2001年度までの成績と大きく異なるものではなかった. しかし, カルバペネム系薬剤に対する感受性は, 2000年度ごろから低くなる傾向を示しており, Meropenem (MEPM) に対しては, 単純性尿路感染症群で22.2% (2/9), 複雑性尿路感染症群で3.6% (2/56) の株が高度耐性 (MIC: ≥256μg/mL) を示した.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680470100352
  • NII論文ID
    130004131049
  • DOI
    10.11553/antibiotics1968b.57.311
  • COI
    1:STN:280:DC%2BD2crmtlajtg%3D%3D
  • ISSN
    21865477
    03682781
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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