ファーストシン®使用成績調査の概要
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- 大窪 久夫
- 田薬品工業株式会社医薬開発本部日本開発センター医薬情報部
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説明
ファーストシン®は, 武田薬品工業 (株) で開発された塩酸セフォゾプランの注射用製剤であり, ブドウ球菌属, 腸球菌属を含むグラム陽性菌から緑膿菌を含むグラム陰性菌まで, 広い抗菌スペクトルとバランスのとれた強い抗菌力を示す1)-10)セフェム系抗生物質製剤である。<BR>本剤は1995年6月に成人の細菌感染症に関する承認を得, 6年間の再審査期間の指定をうけた。製造販売後の調査として, 日常診療における医薬品の使用実態下でのさまざまな患者における安全性, 有効性に関する情報を収集し, 評価・検討するための使用成績調査を実施した。また, 1998年12月に小児の細菌感染症, 及び化膿性髄膜炎に関する追加承認を得, 4年間の再審査期間の指定をうけ, それぞれの使用成績調査を追加実施した 。その結果, 本剤の安全性, 有効性が再確認され, 2005年1月に再審査結果として公表された。<BR>ファーストシン®は承認後10年を経過し, 現在も広く使用されている注射用抗生物質製剤であり, 適正使用情報の一つとして, 全国の医療機関の協力を得て実施した上述の使用成績調査の概要を紹介する。
収録刊行物
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- The Japanese Journal of Antibiotics
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The Japanese Journal of Antibiotics 58 (5), 469-485, 2005
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680470241152
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- NII論文ID
- 130004396026
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- COI
- 1:STN:280:DC%2BD2MnptFaitg%3D%3D
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- ISSN
- 21865477
- 03682781
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可