<I>Streptococcus pneumoniae</I>に対するtosufloxacinと各種抗菌薬の抗菌活性の経年変化

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タイトル別名
  • ALTERATION OF ANTIBACTERIAL ACTIVITY OF TOSUFLOXACIN AND VARIOUS ANTIBACTERIAL AGENTS AGAINST <I>Streptococcus pneumoniae</I>

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1997年から2002年に臨床より分離されたStreptococcus pneumoniae 337株対するtosufloxacin (TFLX), levofloxacin (LVFX), ciprofloxacin (CPFX), gatifloxacin (GFLX), sparfloxacin (SPFX), azithromycin (AZM), cefteram (CFTM), cefdinir (CFDN) 及びcefpodoxime (CPDX) の最小発育阻止濃度 (MIC) を寒天平板希釈法にて測定し, 分離年度毎のペニシリン感受性S. pneumoniae (PSSP), ペニシリン低感受性S. pneumoniae (PISP) 及びペニシリン耐性S. pneumoniae (PRSP) に対する抗菌活性について検討した。その結果, PSSP, PISP及びPRSPの分離頻度は全体でそれぞれ51.0%, 40.4%及び8.6%であり, PSSPの分離頻度は各年度, 46.0~55.9%とほぼ一定であった。キノロン系抗菌薬では, TFLX, SPFX及びGFLXの抗菌活性はPSSPとPISP及びPRSPの間で差異は認められず, 共に良好な抗菌活性を保っていた。CPFX及びLVFXでは, 2001年度までは他のキノロン系抗菌薬と同様に良好な抗菌活性を示していたが, 2002年分離のPSSPではCPFX耐性株が56.5%, LVFX低感受性株が9L3%分離され, 感受性の低下が認められた。マクロライド系抗菌薬であるAZMに対しては, PSSP, PISP及びPRSPを問わず耐性菌が30%以上分離され, その分離頻度はPSSPで上昇傾向が認められた。セフェム系抗菌薬に対しては低感受性及び耐性菌の分離頻度はPSSPに比べてPISP及びPRSPの方が高く, またCFTM, CFDN及びCPDXの間で分離頻度に大きな差はなかった。

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参考文献 (18)*注記

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