ペニシリンの各種投与法における胆嚢内濃度に就いて

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  • On the penicillin level in bile by different administration routes
  • ペニシリン ノ カクシュ トウヨホウ ニ オケル タンノウ ナイ ノウド ニ ツイテ

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抄録

化学療法剤の胆汁中への移行に関する報告は, 2, 3に止まらない。その主なものを見ると, RAMMELKAMPとHELMは人間胆汁に比較的高濃度のペニシリンが移行することを述べ, ZASLOWは肝臓疾患, 胆石症, 胆嚢炎等の疾患に際して, その胆汁内へのペニシリン移行状態について報告しており, 本邦では胆汁内へのペニシリン移行に関して, 福島 野村 大森等の報告がある。そのほか, 臨床的には筋注, 静注, 動注または門脈系注入によつて肝, 胆嚢疾患の軽快した報告がある。一方, 急性閉塞性胆嚢炎のような胆管閉塞がある場合のペニシリン療法に際しては, その効果について色々の論議があり, なお判然としないようである。<BR>我々は胆嚢胆汁へのペニシリンの移行を最も良好にする投与法と, その移行経路の一端を知るために, 次のような実験をおこなつたのでその成績を報告する。

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