外科感染症分離の<I>Bilophila wadsworthia</I>

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タイトル別名
  • <I>Bilophila wadsworthia</I> ISOLATED FROM SURGICAL SPECIMENS
  • 外科感染症分離のBilophila wadsworthia
  • ゲカ カンセンショウ ブンリ ノ Bilophila wadsworthia

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抄録

Bilopbila wadseqortbiaは無芽胞の嫌気性グラム陰性桿菌で, 1989年に分類承認された新しい菌種である。ここではB. wadswortbiaの分離状況および薬剤感受性を調査した。最近の5年間において細菌が分離された消化器外科領域感染症の884検体中46検体 (5.2%) からB. wadswortbiaが分離された。一次感染症である腹膜炎からの分離頻度が16.1%と最も高く, 次いで術後腹膜炎 (4.8%) であった。B. wadswortbiaが単独で分離された症例はなく, 総てが他の細菌との混合感染であった。混合分離の相手菌種としてはBacteroides spp.が32株 (24.8%) と最も多く, 次いでEscbericbia coliの15株 (116%), Enterococcus spp.の13株 (10.1%) などであった。本菌の薬剤盛受性をMIC90でみると, Clindamycin (CLDM) が1μg/mLと最も小さく, 次いでMinocycline (MINO) とCiprofioxacin (CPFX) のそれぞれ4μg/mL, Levofioxacin (LVFX) の8μg/mLであったが, 臨床で使用される多くのβ-ラクタム薬には高度耐性であった。

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