尿路感染症分離菌に対する経口ならびに注射用抗菌薬の抗菌力比較 (第26報2004年)

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タイトル別名
  • COMPARATIVE STUDIES ON ACTIVITIES OF ANTIMICROBIAL AGENTS AGAINST CAUSATIVE ORGANISMS ISOLATED FROM PATIENTS WITH URINARY TRACT INFECTIONS (2004)
  • I. SUSCEPTIBILITY DISTRIBUTION
  • その1. 感受性について

抄録

2004年8月から2005年7月までの問に, 全国14施設において尿路感染症と診断された患者から分離された菌株を供試し, それらの各種抗菌薬に対する感受性を測定した。尿路感染症患者490症例から分離され, 起炎菌と推定され感受性を測定できたものは577株で, その内訳はグラム陽性菌が156株 (27.0%), グラム陰性菌が421株 (73.0%) であった。<BR>Staphylococcus aureusに対する抗菌力は, Arbekacin (ABK) およびVancomycin (VCM) が最も強く, 2μg/mLですべての菌株の発育を阻止した。Enterococcus faecalisに対してはAmpicillin (ABPC) およびVCMの抗菌力が良好であった。Escherichia coliに対するセフェム系薬剤の抗菌力は全般的に良好であった。なかでも, Cefbzopran (CZOP) およびCefpirome (CPR) は最も強力で, そのMIC90は0.125μg/mL以下であった。また, キノロン耐性のE. coli株 [Ciprofloxacin (CPFX): MIC≥4μg/mL] が18.8%検出され, 前年度よりも増加した。Klebsiella pneumoniaeに対してはCZOP, Meropenem (MEPM), Carumonam (CRMN) の抗菌力が最も強く, 0.125μg/mL以下ですべての菌株の発育を阻止した。その他のセフェム系薬剤の抗菌力も比較的良好で, 前年度に見られた抗菌力の低下は認められなかった。Serratia marcescensに対しては, Imipenem (IPM) およびGentamicin (GM) が最も強かった。Proteus mirabilisに対する抗菌力は, CRMNが最も強く, 0.125μg/mL以下の濃度ですべての菌株の発育を阻止した。MEPMは0.25μg/mLですべての菌株の発育を阻止した。ついで, Cefmenoxime (CMX), Ceftazidime (CAZ), CZOP, Cefixime (CFIX), Cefpodoxime (CPDX), Cefditoren (CDTR) が強力であった。Pseudomonas aeruginosaに対する各種薬剤の抗菌力は全般的に弱く, IPMおよびMEPMのMIC90が16μg/mLであった以外は, いずれの薬剤も32-≥128μg/mLであった。MIC50で比較すると, CZOPおよびCAZの抗菌力も良好 (2μg/mL) なものと考えられた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680471553920
  • NII論文ID
    130004396042
  • DOI
    10.11553/antibiotics1968b.59.177
  • COI
    1:STN:280:DC%2BD28vovFKrtQ%3D%3D
  • ISSN
    21865477
    03682781
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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