抗生物質VIOLACETINの試験管内, 生体内作用について 第2報

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タイトル別名
  • <I>In vitro</I>and in vivo activity of violactin. II

抄録

前報1) において著者はViolacetin塩酸塩について, 検定法, 単位, 細菌, かび, 酵母, 放線菌に対する試験管内作用, 化学薬剤, 血清の抗菌作用に及ぼす影響, 安定度の研究をおこない, 併わせて, その作用様式を追求した結果を報告した。その後Violacetinは各種誘導体2) の作製がおこなわれ, その物理化学的性質が検討された結果, 1952年FINLAY, SOBINによつて報告された抗生物質Netropsin3) に極めて類似した物質か, 或いは同一物質と推定されるに至つた。いずれにしろ, これらの物質は, 病原菌, 非病原菌を問わず, 好気性, 嫌気性の多数の菌種に広く有効であり, 更にかび, 酵母, 大型ヴィールスの範囲まで有効である極めて興味ある物質である。著者は引きつづき, このViolacetinのin vitro,in vivoの作用を追求して来たが, 今回は各菌種のViolacetinに対する耐性の獲得状況, 各種の代表的な抗生物質との交叉耐性に関する実験をおこない, また生体内作用として, Violacetinの純粋な塩酸塩を用いて, 吸収, 排泄, 感染防禦実験について更に詳細な研究をおこない, 2, 3の知見を得たので報告する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680472088576
  • NII論文ID
    130004130014
  • DOI
    10.11554/antibiotics1953b.9.238
  • ISSN
    21865469
    04478991
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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