肺炎・敗血症を中心とするMRSA感染症に対するアルベカシン有用性の検討

書誌事項

タイトル別名
  • AN EVALUATION STUDY ON ARBEKACIN FOR MRSA-INFECTIOUS DISEASES INCLUDING PNEUMONIA, SEPTICEMIA AND OTHERS
公開日
1994
資源種別
journal article
DOI
  • 10.11553/antibiotics1968b.47.751
公開者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会

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説明

MRSA感染症の中心を占める肺炎・敗血症を主対象にアルベカシン (ABK) を主軸とする化学療法の有用性を検討した。症例数は24例で, 疾患内訳は肺炎12例, 敗血症6例, その他6例 (慢性気管支炎2例, 肺化膿症・気管支拡張症各1例, 急性腎孟腎炎・限局性腹膜炎各1例) であつた。患者背景は, 基礎疾患に悪性腫瘍・脳血管障害を有するものが多く, 免疫学的にはツ反・免疫グロブリン・補体などで46.7% (7/15) に異常を認めた。本化学療法では, 先行化療はセフェム薬, イミペネム, ミノサイクリン, ホスホマイシンなどの単独・併用で, 本ABKは50~400mg, 分1~3 (200mg・分2が最多) を5~24日 (5~14日が18例・75.0%) 投与され, 14 例 (58.3%) に他剤 (β-ラクタム剤が12例) が併用された。臨床効果は有効13例, やや有効4例, 無効4例, 不明3例で, 有効率は61.9%であつた。MRSAに対する本化学療法の細菌学的効果は消失7株, 減少4株, 不変5株, 不明8株で, 消失率は43.8%であつた。副作用は3例 (乏尿 2例, 薬疹1例) に, 臨床検査値異常は7例 (BUN, Cr., 尿沈渣 (RBC), GPT, GOT, A1-P, 末梢血好酸球の上昇) に発現し, 腎不全1例が問題となつた。本化学療法の有用率は61.9%であつた。以上より, 症例背景の重篤性を考慮すれば, ABKを主軸とする本化学療法は本菌感染症に対し十分使いうる治療の一つといえよう。

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