尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較 (第13報1991年)

書誌事項

タイトル別名
  • COMPARATIVE STUDIES ON ACTIVITIES OF ANTIMICROBIAL AGENTS AGAINST CAUSATIVE ORGANISMS ISOLATED FROM URINARY TRACT INFECTIONS (1991)
  • III. SECULAR CHANGES IN SUSCEPTIBILITY
  • その3.感受性の推移

抄録

1991年6月から翌年5月までの問に全国11施設において, 尿路感染症と診断された患者から分離された菌株 (Enterococcus faecalis, Citrobacter spp., Enterobacter spp., Escherichia coli, Klebsiella spp., Proteus mirabilis, Pseudomonas aeruginosa, Serratia spp.) を供試し, それらの各種抗菌薬に対する感受性を測定し, 1989年度~1990年度までの感受性と比較した。比較は菌種を単純性尿路感染症, カテーテル非留置複雑性尿路感染症, カテーテル留置複雑性尿路感染症の3群に分類し行った。E. faecalisでは, セフェム系薬剤およびアミノグリコシド系薬剤に耐性株の増加がみられ, Cefmenoxime, Amikacinに対しては感受性の低下が認められた。Citrobacterspp., Enterobacter spp., P.mirabilis, Serratia spp.については1989年・1990年・1991年とも分離菌株数が少ないため比較は難しいが, 感受性に大きな違いはみられなかった。E. coliでは単純性尿路感染症, カテーテル非留置複雑性尿路感染症においてMinocyclineに対する感受性に低下傾向が明らかに認あられた。Klebsiella spp.ではペニシリン系薬剤に対して感受性株の減少がみられ, またセフェム系薬剤に対しては単純性尿路感染症において耐性株がみられた。P.aeruginosaでは単純性尿路感染症においてキノロン系薬剤に対する感受性の低下が認められた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680473985408
  • NII論文ID
    130004395627
  • DOI
    10.11553/antibiotics1968b.48.1436
  • COI
    1:STN:280:DyaK287gsVSjuw%3D%3D
  • ISSN
    21865477
    03682781
  • PubMed
    8544339
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • PubMed
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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