副甲状腺腺腫摘出後にみられたhungry bone syndromeの成因と治療

書誌事項

タイトル別名
  • Hungry bone syndrome
  • Case report and therapeutic approaches following parathyroidectomy

この論文をさがす

説明

19歳男性の坐骨部に生じた骨嚢胞 (brown tumor) を契機に発見された副甲状腺腺腫による原発性副甲状腺機能亢進症の1例を報告した。血清カルシウムならびに副甲状腺ホルモン高値を認め、画像検査では甲状腺右葉下極に約3cmの腫瘤性病変が同定された。腫瘍摘出術後、遷延する低カルシウム血症いわゆるhungry bone syndrome (HBS)を来し、カルシウム製剤とビタミンDの多量長期投与が必要であった。HBSは骨代謝の亢進による現象で原発性副甲状腺機能亢進症の術後合併症としてはまれであるが、適切な診断と術後管理を行わねばならない。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ