咽頭反射と動揺病

  • 野田 哲哉
    Department of Otorhinolaryngology, Nagasaki Chuo National Hospital

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タイトル別名
  • Gag reflex and motion sickness

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説明

咽喉頭や口腔の症状を訴えて田川市立病院耳鼻咽喉科を受診した患者の中で, 視診でほとんど異常を認めない者を対象として, 咽頭反射の大きさと動揺病の関係を調べた. 間接喉頭鏡を咽頭後壁に付けなくても咽頭反射が起こる場合を強い反射とし, 鏡を咽頭後壁に付けると反射が起これば中等度の反射, 咽頭後壁に付けても反射が起こらない場合を弱い反射とすると, 咽頭反射の強い者のほうが弱い者より, 有意に動揺病の経験者の割合が高かつた. また, 歯をみがく時に吐きそうになることがある者はない者より有意に動揺病の経験者の割合が高かつた. これらの結果から咽頭反射と動揺病の間に何らかの関係があることが推察された.

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