-
- 唐帆 健浩
- Department of Otolaryngology, National Defense Medical College
-
- 兵頭 義浩
- Department of Otolaryngology, National Defense Medical College
-
- 松村 優子
- Department of Otolaryngology, National Defense Medical College
-
- 安達 仁
- Department of Otolaryngology, National Defense Medical College
-
- 北川 洋子
- Department of Otolaryngology, National Defense Medical College
-
- 田部 哲也
- Department of Otolaryngology, National Defense Medical College
-
- 北原 哲
- Department of Otolaryngology, National Defense Medical College
書誌事項
- タイトル別名
-
- Videofluorographic findings in dysphagia concurrent with dermatomyositis
この論文をさがす
抄録
皮膚筋炎は、横紋筋の炎症を基本病変とする全身性炎症性疾患であり、特徴的な皮膚病変を合併し、12から60%に嚥下障害を認める。本疾患に伴う嚥下障害は、類似疾患である多発性筋炎に伴う嚥下障害と同一視されてきたが、近年、両筋炎の病因は異なる可能性が示され、両筋炎に伴う嚥下障害も、区別して検討する必要がある。今回われわれは、嚥下障害を疑われた皮膚筋炎症例に関して、嚥下機能を検討した。対象は嚥下障害の合併が疑われ当科を受診した皮膚筋炎の11例である。いずれも、嚥下困難感を訴えていた。全例に咽頭食道造影検査を実施し、11例中10例に嚥下障害を認めた。軽度の喉頭下降期型誤嚥を7例に認めた。舌根の後方運動障害を8例に、食道入口部開大障害を4例に、食道蠕動運動障害を6例に認めた。この三つの障害をすべて認めたのは2例のみであり、舌根運動障害のみを認めたものが3例、食道蠕動運動低下のみを認めたものが2例と、皮膚筋炎の症状が多彩なように、嚥下障害の程度や障害部位も多様であった。過去に報告された症例を含めて検討し、皮膚筋炎と多発性筋炎の嚥下障害の相違点を明らかにした。
収録刊行物
-
- 耳鼻と臨床
-
耳鼻と臨床 50 (1), 88-92, 2004
JIBI TO RINSHO KAI
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680476565504
-
- NII論文ID
- 130004404873
- 50000397654
-
- ISSN
- 04477227
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可