老人嗅覚識別検査 (UPSIT)

書誌事項

タイトル別名
  • On the application of the smell identification test in aged
  • The university of pensylvania smell identification test
  • 老人性嗅覚正常者に対する検査結果について

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説明

嗅覚識別テストすなわち、University of Pennsylvania Smell Idenitification Test (UPSIT) 国際版を北京人嗅覚正常者100名に実施した。方法は嗅素を10-20μmマイクロカプセル紙、各紙に4つの嗅素を仕込んである。嗅素を選択する“scratch and sniff 法”、“forced choice法”で回答を選択させる。以下に示す結果が得られた。1. UPSIT の平均正答率は、20問に対して北京人では年代層により有意の差が認められた。2. 年代層別では60歳代より正答率の低下が分析された。3. 各ニオイの正答における順位では、北京人、日本人、米国人の環境、文化の違いに留意すべきであろう。今後は、北京人に匂い文化の発達を考えると、現在の嗅素をそのまま用いる事には幾らか問題がある。中国人に馴染みの嗅素、例えば納豆、豚饅、ギョウザ、中国酒などを含めた嗅素組み合わせによるSITを開発する必要がある。

収録刊行物

  • 耳鼻と臨床

    耳鼻と臨床 44 (4Supplement1), 456-462, 1998

    JIBI TO RINSHO KAI

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680477523712
  • NII論文ID
    130004404448
  • DOI
    10.11334/jibi1954.44.4supplement1_456
  • ISSN
    04477227
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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