声帯嚢胞の手術

  • 塩谷 彰浩
    Department of Otolaryngology-Head and Neck Surgery, School of Medicine

書誌事項

タイトル別名
  • Microlaryngeal surgery for vocal fold cyst

説明

声帯嚢胞の手術の原則は、ほかの部位にできる嚢胞と同様に、嚢胞を周囲組織から嚢胞壁を破らないように剥離して、完全摘出することである。われわれの手術では、通常の慶大式喉頭鏡および鉗子類に加えて、嚢胞の剥離の際に便利な種々のdissectorやgrasperを用いる。まず、切開部瘢痕形成が生じた場合でも声帯振動への影響を最小限にするために、嚢胞の側方にメスで切開をおきmicroflapを作製する。次に、片手にdissector、もう一方の手にgrasperを持ち、嚢胞壁とmicroflapの間に適当なテンションをかけて剥離しやすくし、丁寧に剥離し完全摘出する。癒着部の剥離は最後にするようにするが、剥離中に破裂した場合は、嚢胞壁を含めるように周囲組織とともに、横開鉗子で大きめにつかんで摘出する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680477829888
  • NII論文ID
    130004404932
  • DOI
    10.11334/jibi1954.51.1_69
  • ISSN
    04477227
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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