マウス繁殖コロニーにおけるセンダイウイルスの存続様式について

書誌事項

タイトル別名
  • Persistence of Sendai Virus in a Mouse Breeder Colony and Possibility to Re-establish the Virus Free Colonies
  • マウス繁殖コロニーにおけるセンダイウィルスの存続様式について〔英文〕
  • マウス ハンショク コロニー ニ オケル センダイ ウィルス ノ ソンゾク ヨ
  • Persistence of Sendai virus infection in a mouse breeder colony and possibility to re‐establish the virus free colony

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説明

ICRマウス繁殖コロニーでセンダイウイルス感染が起った。主として幼若動物の呼吸器症状, 死亡, 発育不良, 親による喰殺が顕著で, 妊娠マウスでは出産の遅延, 産仔数の減少が観察された。抗体をもつマウスがふえるにつれ, 上記諸症状はみられなくなったが, コロニー閉鎖まで約2年半にわたり退役マウスには90~100%の割合で抗体が検出された。離乳マウスには移行抗体が検出され, 肺病変は認められなかった。6週令のものでは抗体はほとんど検出されず, 肺の肝変化病変をもつものが多かった。8週令以上の動物ではほとんど全例が抗体をもち, 肝変化病変はみられなかった。離乳マウスや妊娠マウスを感染コロニーから隔離しある期間飼育すると, 抗体のない動物 (隔離された離乳マウスおよび妊娠マウスから産れた次世代マウス) が得られた。

収録刊行物

  • 実験動物

    実験動物 26 (3), 205-212, 1977

    公益社団法人 日本実験動物学会

被引用文献 (2)*注記

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