市販人工粉乳を利用したウサギ新生仔の人工哺育法

  • 村田 行夫
    武田薬品工業株式会社中央研究所薬剤安全性研究所
  • 多田 檀
    武田薬品工業株式会社中央研究所薬剤安全性研究所
  • 杉本 真次
    武田薬品工業株式会社中央研究所薬剤安全性研究所
  • 佐藤 未知子
    武田薬品工業株式会社中央研究所薬剤安全性研究所
  • 勝俣 是五郎
    武田薬品工業株式会社中央研究所薬剤安全性研究所

書誌事項

タイトル別名
  • A Simplified Method Using Commercial Milk Powder for Hand-Rearing of the Caesarean-Derived Infant Rabbits
  • シハン ジンコウ フンニュウ オ リヨウシタ ウサギ シンセイシ ノ ジンコウ

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説明

SPFウサギ作出用人工乳の簡易な調製方法と, 育成率のよい哺育法を検討する目的で市販のイヌ・ネコ用粉乳であるEsbilacを人工乳汁の基礎材料とし, A, B2種の人工乳を調製してウサギの人工哺育実験を試みた。<BR>供試仔ウサギには子宮摘出由来の日本白色種, Dutch種およびそれらの交雑種 (F1) を用い, viny1-isolator内でNelaton catheterによる1日1回強制胃内哺乳を行つた。また, 生後3日目前後には菌を投与して早期の腸内細菌叢形成をはかった。その結果, 5週令における離乳率は約78%, 3か月令での育成率約76%の成績でSPFウサギが得られた。なお, A, Bいずれの乳汁を用いても哺育できたが, 両者間に差を認め得なかった。<BR>以上のことから, Esbilacはウサギ用人工乳の基礎材料として好適であり, 1日1回の哺乳法は人工哺育条件として有用な方法であることを確認した。

収録刊行物

  • 実験動物

    実験動物 26 (1), 23-28, 1977

    公益社団法人 日本実験動物学会

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