NZB系マウスのEs-1遺伝子座位に見られたヘテロ性の研究

書誌事項

タイトル別名
  • Occurrence of the Heterozygosity at Es-1 Locus in a Sub-strain of the NZB Mice
  • NZBケイ マウス ノ Es 1 イデンシザイ ニ ミラレタ ヘテロセイ ノ

この論文をさがす

説明

名古屋大学農学部で維持されているNZB系のEs-1遺伝子座位にヘテロ個体が認められ, また現在日本で維持されているNZB系のうち入手経路既知のものについて追跡調査したところ, Es-1遺伝子座位についてそれぞれ異なる遺伝子に固定しているものが存在することも確認された。<BR>名大農のNZB系のEs-1遺伝子座位以外の11の遺伝子座位について調べたところ, 全ての遺伝子座位が固定しており, またNZB系の標識とされている遺伝子型を保っていた。更にNZB系の特性である抗核抗体の出現などの性質が消失していないことから, この原因は単なる交雑ミスではなく突然変異によるものと考えられた。<BR>NZB系の事件を例として, 近交系マウスにおける交雑ミスあるいは突然変異の出現のチェックにはなるべく多くの生化学的標識遺伝子の利用が有効であることが示唆された。

収録刊行物

  • 実験動物

    実験動物 25 (4), 291-295, 1976

    公益社団法人 日本実験動物学会

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ