ハムスター胎子の正常発育と成長

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タイトル別名
  • Normal Prenatal Growth of the Golden Hamster
  • ハムスター タイシ ノ セイジョウ ハツイク ト セイチョウ

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説明

ゴールデンハムスターの正確な妊娠期間をまず明らかにし, ついで妊娠6日から分娩直前までの所謂胎子小室の大きさならびに妊娠9日から, 分娩直前までの胎子の大きさおよび体重の増加を経時的に測定し, 次の結果をえた。<BR>1) ゴールデンハムスターの平均妊娠期間は15日15±3時間であった。<BR>2) 妊娠子宮の各胎子小室の長さと幅の平均値は, 妊娠6日にはそれぞれ0.39cmおよび0.56cm, 妊娠15.5日 (分娩期) には2.42cmおよび1.74cmであった。<BR>3) 胎子の頂尾長, 幅および体重は妊娠9日にはそれぞれ0.42cm, 0.24cmおよび0.026g, 妊娠15.5日 (分娩期) には2.40cm, 1.39cmおよび2.272gであった。<BR>4) 妊娠子宮の各胎子小室の大きさおよび胎子の大きさは, 妊娠13日から14日の間に最も著しい増加を示した。また胎子の体重は妊娠13日から急速に増加した。<BR>5) 妊娠子宮の各胎子小室の形態は, 妊娠10日末期までは妊角の長軸に, その長軸を直交する楕円形を示すが, 妊娠10日末期には球形となり, 以後は逆に妊角の長軸に平行した長軸をもった楕円形となった。

収録刊行物

  • 実験動物

    実験動物 24 (2), 53-60, 1975

    公益社団法人 日本実験動物学会

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