室内で飼育した雄ビーグル犬における血中テストステロンレベルの日内, 加齢および性的刺激による変動

書誌事項

タイトル別名
  • Fluctuations in Peripheral Serum Testosterone Levels within a Day, with Age and by Sexual Stimulation in Male Beagle Dogs Bred Indoors
  • 室内で飼育した雄ビーグル犬における血中テストステロンレベルの日内,加齢および性的刺激による変動〔英文〕
  • シツナイ デ シイクシタ オス ビーグル ケン ニ オケル ケッチュウ テスト

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説明

室内で飼育した雄ビーグル犬における血中テストステロン (T) レベルの (1) 日内, (2) 加齢, および (3) 性的刺激による変動を検索した。動物は厳密に制御された飼育条件 (温度: 22±2℃, 相対湿度: 55±5%, 照明時間: 8~20時) 下で繁殖した3カ月~16歳齢の延べ80頭の雄犬を用いた。TレベルはRIA法によって測定した。結果はつぎのとおりであった。 (1) 日内変動を検討をするために, 1.7および2.1歳のそれぞれ5頭から0, 6, 12および18時に採血した。日内のTレベルは12時に最低を示すが, その後上昇し, 18時~6時の間では高く維持され, 以後12時までに下降する規則的なパターンで変動した。 (2) 加齢に伴う変化を検討するために, 3カ月から16歳までの70頭から9, 12および16時に採血した。6カ月, 13, 14および16歳齢を除くすべての年齢で, Tレベルは (1) で観察されたと同様の日内変動パターンを示し, 12時のレベルは常に低く, 加齢に伴う変化はみられなかった。しかし, 9時のTレベルは4歳齢まで, 16時のTレベルは2歳齢までそれぞれ増加し最高値を示した。9時のTレベルは3カ月齢に比べ4~12および14歳齢で, また9カ月齢に比べ4歳で, 16時のTレベルは3カ月齢に比べ2~12歳齢で, また6, 9カ月齢に比べ2, 4および12歳齢でそれぞれ有意に高いレベルを示した。 (3) 2歳齢の雄犬を発情雌の膣分泌物によって刺激すると, Tレベルは3時間後に有意な増加を示した。

収録刊行物

  • Experimental Animals

    Experimental Animals 37 (4), 381-386, 1988

    公益社団法人 日本実験動物学会

被引用文献 (2)*注記

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