リンパ球性脈絡髄膜炎 (LCM) ウイルス抗体の検出

書誌事項

タイトル別名
  • Detection of Lymphocytic Choriomeningitis Virus Antibody in Colonies of Laboratory Animals in Japan
  • リンパ球性脈絡髄膜炎(LCM)ウイルス抗体の検出〔英文〕
  • リンパキュウセイ ミャクラク ズイ マク エン LCM ウイルス コウタイ

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抄録

我国の実験小動物コロニーにリンパ球性脈絡髄膜炎ウィルス (LCMV) の感染が存在するか否かを蛍光抗体間接法を使用して検索した。その結果, SPFマウスで3/152 (2.2%) , コンベンショナルマウスで30/539 (5.600) の抗体陽性を確認し, 抗体価は1: 10-1: 160の分布を示した。またシリアンハムスターならびに捕獲後飼育室で繁殖させたセスジネズミ, カヤネズミの抗体保有率もそれぞれ2/89 (2.2%) , 2/68 (2.9%) , 3/14 (21.4%) を示した。一方, スナネズミ, スンクス, モルモット, ラットにおいては今回の調査範囲では抗体陰性であった。以上の結果より, 我国の実験小動物の一部にLCMVの感染があることが示唆され, 今後, 小動物の微生物学的モニタリングやヒト髄膜炎患者に対する検査体制の確立が望まれる。

収録刊行物

  • Experimental Animals

    Experimental Animals 35 (2), 189-192, 1986

    公益社団法人 日本実験動物学会

被引用文献 (4)*注記

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