歩行時のずれ力,靴のフィッティングの可視化

  • 野口 博史
    東京大学大学院医学系研究科 ライフサポート技術開発学(モルテン)寄付講座
  • 真田 弘美
    東京大学大学院医学系研究科 健康科学・看護学専攻 老年看護学/創傷看護学分野 東京大学大学院医学系研究科附属グローバルナーシングリサーチセンター
  • 森 武俊
    東京大学大学院医学系研究科 ライフサポート技術開発学(モルテン)寄付講座 東京大学大学院医学系研究科附属グローバルナーシングリサーチセンター

書誌事項

タイトル別名
  • Visualization of Shear Force During Walking and Shoe Fitting
  • ホコウジ ノ ズレ リョク,クツ ノ フィッティング ノ カシカ

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抄録

<p>【要旨】糖尿病足潰瘍予防のためのセルフケアを身につけるために患者教育として視覚情報を用いることは重要である.その中で,我々は歩行時における問題に着目し,2 つの研究を行っている.1 つには,足底に生じる胼胝予防のための歩行時のずれ力の可視化である.胼胝形成に圧力に加えて,ずれ力が関係することは,開発したシステムにより歩行中にかかるずれ力を計測することで明らかになってきている.その上で,その計測システムをオンライン化し,またその場で利用できるように改良した上で,視覚的にわかりやすくずれ力を表示するソフトウエアを開発している.もう 1 つは,靴とのフィッティングの可視化である.狭い靴を着用することで,その部位から靴ずれ等が生じることが考えられる.そこで,靴と足を 3 次元スキャン装置で計測し,そのフィッティング具合を 3D コンピュータグラッフィックで表示するソフトウエアを開発している.これにより神経障害等によりフィッティングの感覚がない状態でもわかりやすく伝えることを目指している.本稿では,これらの開発研究について紹介する.</p>

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