カニクイザルの簡単な保定補助具について

書誌事項

タイトル別名
  • A Simple Safety-Loop for Restraining the Cynomolgus Monkey
  • カニクイザル ノ カンタン ナ ホテイ ホジョグ ニ ツイテ

この論文をさがす

説明

カニクイザル (マカカ属) を, 無麻酔下で腕部把持法を用いて作業する際, 安全に取扱いのできる極めて簡単な補助具を考案した。それはFig.2に示したものであり, 使用方法はFig.3~8に示した。これを実際に頻回使用した結果, 以下のことが明らかとなった。 (1) 本具の着脱は極めて容易である。 (2) 本具によりサルは歯を咬み合せることができなくなるので, 保定者および術者はサルの口の位置に関係なく安心して, 治療・投与・材料採取・触診等の諸作業を行うことができる。 (3) 洗滌・消毒・滅菌を容易に行うことができる。また保管場所が狭くてすむ。 (4) 作製が極めて簡単かつ安価である。 (5) かなり耐久性がある。すなわち約100回もの使用によってテフロンチューブがようやく切れはじめた。 (6) 個体によっては口角部にごく軽い傷ができることもあった。

収録刊行物

  • Experimental Animals

    Experimental Animals 29 (2), 171-175, 1980

    公益社団法人 日本実験動物学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ