アーギュメンテーションにおける根拠付き主張を促進する教授方略とデザイン要素の有効性の検証

書誌事項

タイトル別名
  • Clarifying the Effectiveness of Teaching Strategies and Design Elements to Promote Elementary Students’ Justified Claims in Argumentation
  • アーギュメンテーション ニ オケル コンキョ ツキ シュチョウ オ ソクシン スル キョウジュ ホウリャク ト デザイン ヨウソ ノ ユウコウセイ ノ ケンショウ

この論文をさがす

抄録

<p>本研究の目的は, Chin and Osborne(2010a)から根拠付き主張の発言を促進するための教授方略とデザイン要素を導き出し, それらの日本の理科授業に対する有効性を検証することであった。デザイン要素とは, 教授方略を実際の授業で反映させるための具体的なガイドを意味している。最初に, 根拠付き主張の発言を促進するための教授方略とデザイン要素について概観した。次に, 教授方略とデザイン要素の反映された実験授業を実施した。その後, 実験授業で行われたアーギュメンテーションの発言記録から, 根拠付き主張を発言できた学習者の人数変化について検討し, 教授方略とデザイン要素の有効性を検証した。評価の結果として, 根拠付き主張を発言できた学習者の人数は, 授業の序盤から終盤にかけて有意に増加した。以上より, Chin and Osborne(2010a)から導き出された教授方略とデザイン要素は, 日本の理科授業において, 学習者の根拠付き主張の発言を促進する上で有効であることが示唆された。 </p>

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 57 (3), 261-271, 2017

    一般社団法人 日本理科教育学会

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (6)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ