科学的探究の教育における望ましい「問い」のあり方

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タイトル別名
  • What is the Ideal Questioning in the Education of Scientific Inquiry?: Differences in Types of Questioning Terms by Inquiry Stage in the Science Textbooks of Lower Secondary School in Japan
  • 科学的探究の教育における望ましい「問い」のあり方 : 日本の中学校理科教科書における「問い」の出現場面と種類
  • カガクテキ タンキュウ ノ キョウイク ニ オケル ノゾマシイ 「 トイ 」 ノ アリカタ : ニホン ノ チュウガッコウ リカ キョウカショ ニ オケル 「 トイ 」 ノ シュツゲン バメン ト シュルイ
  • ―日本の中学校理科教科書における「問い」の出現場面と種類―

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抄録

本研究の目的は, 日本の中学校理科教科書において, 探究活動の各段階で設定される問いの傾向を見いだすことである。これは, 日本の中学理科における探究活動の特徴的な姿を知るために設定した研究目的である。そのため, 中学校理科教科書に書かれている「問い」を抽出してデータセットを作成し, 問いの種類と場面についてのクロス集計を行い, その結果を考察した。そこから, (1)探究過程の前半部分と後半部分で似たような問いが設定される, (2)観察や実験よりも後の部分では, 得られた事実によって可能になる一層具体的な問いが設定される, (3)自然の仕組みや規則性を明らかにするための問いと, 得られた科学的知識を用いて自然事象を説明するための問いがあり, 探究の場面によって使い分けられる, (4)内容領域によって異なる問いの立て方がある, などの傾向が明らかになった。

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 55 (1), 47-58, 2014

    一般社団法人 日本理科教育学会

被引用文献 (5)*注記

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