小・中学校の理科教科書に掲載されている観察・実験等における“The Four QuestionStrategy(4QS)”の適用の可能性に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Research on the Applicability of “The Four Question Strategy (4QS)”to the Observations and Experiments in Science Textbooks of Elementary and Lower Secondary School
  • 小・中学校の理科教科書に掲載されている観察・実験等における"The Four Question Strategy (4QS)"の適用の可能性に関する研究 : 自然事象に関わる因果関係の観点から
  • ショウ ・ チュウガッコウ ノ リカ キョウカショ ニ ケイサイ サレテ イル カンサツ ・ ジッケン トウ ニ オケル"The Four Question Strategy (4QS)"ノ テキヨウ ノ カノウセイ ニ カンスル ケンキュウ : シゼン ジショウ ニ カカワル インガ カンケイ ノ カンテン カラ
  • ―自然事象に関わる因果関係の観点から―

この論文をさがす

説明

“The Four Question Strategy(4QS)”は, 4つの質問により仮説を設定させる指導方法である。本研究では, 長谷川らの観察・実験等の類型に基づいて, 小・中学校の理科教科書(X社)に掲載されている全ての観察・実験等について, 因果関係の有無の観点から検討を行い, 4QSの適用が可能かどうかを明確にするとともに, 適用の仕方を具体的に示すことを目的とした。<BR>その結果, 長谷川らの観察・実験等の類型は, 4QSへの適用という観点から見ると, いずれの校種においても3つのカテゴリーに集約することができた。そして, 4QSの適用は, 第5学年以降における条件の制御を伴う実験において, 最も効果が期待できることが明確になった。また, 因果関係を有する事象であっても, 条件の制御を伴わない実験や, 因果関係を想定していない事物の観察においては, 4QSの適用は適切でないことも明確になった。<BR>本研究で得られた知見は, 問題解決の能力や科学的な探究の能力を育成する理科授業を構想する際の基礎資料となることが期待される。

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 56 (1), 105-122, 2015

    一般社団法人 日本理科教育学会

被引用文献 (5)*注記

もっと見る

参考文献 (3)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ