信用リスクのオプションアプローチ再訪 : 推計/設定方法による特徴と精度比較

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タイトル別名
  • Revisit on the Option Pricing Approach : Comparison of Method of Solutions-Stability and Accuracy
  • シンヨウ リスク ノ オプションアプローチ サイホウ スイケイ セッテイ ホウホウ ニ ヨル トクチョウ ト セイド ヒカク

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抄録

オプションアプローチは企業の信用リスク評価(倒産確率の計算)モデルとして精力的に研究が進められてきた.倒産確率を計算する上で,企業の資産価値を推計することが必要になる.その推計方法に関して多数の提案がなされてきたものの,倒産企業の捕捉精度や倒産確率の計算結果の安定性の面から,それらを比較した研究は十分とは言えない.本論文では代表的な7種類の推計方法を比較分析した.その結果,資産価値成長率の推計方法の差異が倒産確率の計算結果や倒産企業の捕捉精度等に与える影響は限定的であることが分かった.一方,資産価値成長率のボラティリティーの推計方法が倒産企業の捕捉精度結果等に与える影響が大きいことがわかった.また,負債の額面として長期負債と短期負債をそれぞれどのような比率で反映させるのが適切かを検討した結果,その比率が評価精度に与える影響は限定的であるが,長期債務を考慮に入れた方が倒産企業の捕捉精度が高まることが分かった.

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